株式投資のため(?)の本日の読書

ダークサイドマグロと申します。上司は暗黒卿です。

 

ダークサイド連合商会の幹部として、帝国軍の活動資金調達のためフリマアプリ ・ポイントサイトをしておりました。

(意訳:会社員以外の資金源を作りたい)

 

本日は休日で興味本位で購入していた本を消費しようとずっと読書をしておりました。

最近近所の有隣堂で投資関連の著書のコーナーが出来上がるくらい、資産運用に関する書籍が溢れかえっております(バフェット太郎やFIRE)し、事実マグロも購入しておりますが、本日読んだ本は直接投資に関連はしませんが、

・「株を買ってもらえる会社」を作る方法

・オリンピックで株式が揺れまくっている広告業界の勉強

について学びのある書籍でした。

 

【本日の読書】

楽天IR戦記

普段は株式を買う側であるマグロですが、こちらは楽天でIR(Investor Relations)を担当していた筆者が、投資家に株を買ってもらうための奮闘を記録したもの。

 

IRは決算発表などの場で、経営状態や財務状況、業績の実績・今後の見通しなどを投資家に広報するための活動をしています。言わば会社が株式を買ってもらうために、「うちの会社は投資家的に魅力的だよ」をアピールするのが仕事です。

 

決算シーズンの今だから感じる株式投資の難しいと感じるところですが、「株価=経営・財務状況」ではないこと。そのアピールの場でのプレゼンのストーリーが下手くそだと、どんな好決算を出しても買ってくれない。ひどい時には「材料出尽くし」とみなされて利益確定の売却をされてしまう。逆に赤字や減益だとしても、「これはさらなる成長のため。次の決算で一緒に高みを目指そう。」とうまーく口説いて、逆に会社の成長への期待から株の買いが広がることもあったりします。

 

 

この本は、創業初期の楽天で(実質一人で)IRを担当していた筆者が、私のような個人投資家のほか、国内外の機関投資家や様々なカウンターパートとのコミニュケーション・折衝を通じて、投資家から「株を買ってもらえる会社」になるために奮闘した濃いエピソードを記録しております。IRや財務担当者にとっても貴重であることは言うまでもなく、投資家としても企業の資金調達・株価向上への努力の裏側を知る上で貴重な文献であると言えます。

 

・日本は、サッカーの国になれたか。電通の格闘。

最近オリンピック問題で、ワイドショーでも株式投資の世界でもお世辞にもいい目立ち方をしていない電通ですが、サッカー後進国と言われた日本で、電通のサッカービジネスを担当した筆者が、サッカーを「稼げるコンテンツ」へと発展させた足跡を記録したもの。

 

広告代理店は「完成されたメディア・媒体」とクライアント企業を結びつけ、広告出稿をサポートすることで手数料を取るビジネスモデルです。電通はさらに一歩進んで(ほかの代理店もそう言うケースはあるかもしれないが...)、メディアとしては未開発のコンテンツをリスク承知で引き受け、大きなメディアコンテンツに開拓・成長させることを強みとしている会社です。その代表的な成功例が、この書籍のトピックであるサッカーです。

 

82年アメリカで開催された「ユニセフ・オールスター・サッカー」を契機に、サッカービジネスに関わることとなった筆者。その後、ワールドカップの協賛権・放送権の販売、トヨタカップ高校サッカー選手権・02年日韓ワールドカップの運営に携わり、サッカービジネスの発展に貢献した。著書ではサッカービジネスにおける電通の奮闘をステークホルダーとの調整など、表では出てこない裏側まで書かれています。


スポーツが営利目的・ビジネス要素が濃くなっていること・電通の過酷な労働に懸念を示す声が上がっています。しかし当時サッカー黎明期であった日本において、僅か20-30年でサッカーを強力なコンテンツに育て上げることができたのは、筆者をはじめとする電通関係者の持ち前の行動力・人脈・そしてリスクを恐れない姿勢が大きく貢献したのは事実です。今閉塞気味な日本経済に最も欲しい、新しいコンテンツを開発していくエネルギッシュさが伝わったのと同時に、ビジネスに関わるものとしてプロアクティブにビジネスを開拓していく姿勢は少し見習いたいなと感じました。

 

株に関することをメインに記載していきますが、今後もこんな感じに株式(ビジネス関連)の本の感想も書ければと思います。

 

フォースと共にあらんことを